こんにちは、お疲れ様です。
今回は、「透析看護師のやりがいって何?実際に働いた私が感じたこと4つ!」というテーマについてお話させていただきます。
看護師が働く分野の一つに、「透析」があります。
私は以前、4年ほど透析室に勤務していたのですが、とても特殊な空間、そしてとても特殊な看護業務だったことを覚えております。
透析室で働いたことがない看護師さんにとっては、「透析室って一体どんなところ?やりがいって何?」と思われている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、透析看護師のやりがいについてお話したいと思います。
もくじ
透析看護師のやりがいって何?
透析看護師のやりがいは、看護師それぞれで思うことは多少違うかもしれませんね。
ここでは、私が実際に透析室で働いてみて感じたことを挙げたいと思います。
①専門分野としての知識やスキルが得られることにやりがいを感じる
透析看護師の仕事は専門性がとても高く、看護師の資格を持っているからと言って誰でもできるものではありません。
透析の知識やスキルを身に着けていきたいという気持ちがあれば、透析というのはとても興味深い分野であり、自分の専門知識やスキルをどんどん伸ばしていける場所でもあるのです。
事実、透析看護ではシャントの穿刺や返血作業、機械操作もすべて看護師が行う場合があります。
これは、クリニックによっては臨床工学技士さんが多く請け負うこともありますが、私が働いていた透析室では看護師も全部行っていましたよ。
これら一連のことができるようになるまでには、割と時間はかかりますが、センスがある人はシャントも上手く刺せるようになるのが早いでしょうし、機械操作もすぐに頭に入るかと思います。
私は、体と頭に叩き込むまでに少々時間がかかりましたが、機械操作は実践しながらメモに書いて覚え、シャントの穿刺その他の医療行為は、とにかく数をこなして経験値を積んでいきました。
お陰様で、透析におけるおおよその医療行為と機械操作はできるようになりましたから、それからは透析看護師として誇りを持って働くことができました。
慣れるまではプレッシャーが半端ないですが、専門分野としての知識やスキルが得られるのは透析看護師のやりがいだといえます。
②透析が無事終了し、患者さんが帰っていかれる時にやりがいを感じる
これは透析勤務を経験しないと分からないかもしれませんが、シャントの穿刺、透析中の経過と計画的な除水、返血や抜針・止血など一連のことがすべて順調に終わり、患者さんが無事に帰っていかれる時、本当に安堵感を覚えます。
私は入院透析の患者さんが多いところに勤務していましたので、透析をする方というのは高齢者の寝たきりの患者さんも多くいらっしゃったので、血圧が安定しないときもたくさんありました。
また、シャントもとても細かったり逆にゴツゴツしていたりなど、穿刺が難しい患者さんもいましたので、穿刺や透析中の経過が順調に行くと、本当に嬉しかったですね。
いかに透析を安全に終わらすことができるか、これは自分のスキルや知識がものをいうと思いますので、それらが上手く行ったときはやりがいを感じましたね。
③患者さんに指名してもらえた時にやりがいを感じる
透析の患者さんは気難しい性格の方が多い印象があります。
また、体がしんどかったり長時間拘束されることによるストレスがあったりなどで、少しでも気に食わないことがあると、暴言を吐いたり嫌味を言ってくる方が結構たくさんいました。※もちろん穏やかで優しい患者さんもいましたよ。
私も何度か経験があるのですが、女性看護師に対してだけ暴言を吐く患者さんもいたりして、はじめのうちはその環境に慣れず、戸惑いが隠せませんでした。
やーめた!と投げ出してもよかったのですが、こうなったら文句の言いようがないくらい自分のスキルを上げてやろうと思い、嫌な事があっても黙々と経験値を積んでいきました。
そんなある日、ある患者さんがシャントの穿刺を指名してきたんです。
あの時は本当に嬉しくて、今までの嫌な事が全部吹っ飛ぶくらいでした。
やはりこういった出来事があると、あ~透析看護師を頑張っていて良かったと、やりがいを感じますね。
無償の愛と奉仕とは言いますが、看護師だって人間なんですから、少しは存在価値を認められたりしたいですもんね。
④臨床工学技士さんと対等に話し合えた時にやりがいを感じる
透析室には、機械を専門に扱うプロフェッショナル「臨床工学技士」さんと一緒に仕事をすることになります。
男性の割合が多いですが、なかには女性の臨床工学技士さんもいるんですよ。
そもそも臨床工学技士さんというのは、看護師なんかは太刀打ちできないほどの知識を持っており、またその名のごとく機械操作やメンテナンス作業においてもプロの方たちなのです。
なかには少しとっつきにくい方や怖い臨床工学技士さんもいるのですが、そういった方たちと対等に透析について話し合えたり、協力することができたときには、自分の知識やスキルが上がっていることを実感することができましたので、やりがいを感じることができました。
透析看護師の仕事はそもそもやりがいを感じにくい?
透析看護師の仕事はやりがいを感じにくいかどうかについては、その看護師の感じ方や考え方によると思います。
透析室の仕事というのは、病棟などで行う看護とはまったく違い、
・仕事内容がルーティンワークであり、毎日同じことの繰り返しであること
・透析を必要とする患者さんの病気は完治が難しく、一生透析をしなくてはならないこと
・閉鎖的な空間なので、自分の精神状態の維持にいっぱいいっぱいで、やりがいを感じている暇がない
・特殊すぎる医療行為により、自分の精神状態の維持にいっぱいいっぱいで、やりがいを感じている暇がない
このような仕事環境であることがいえます。
私が勤めていたような入院透析が主の透析室ですと、血圧が安定しなかったり気分が悪くなる患者さんがわりと多くいましたので、ルーティンワークとはとくに感じませんでしたが、外来透析が主体の透析クリニックですと、血圧変動や気分不快を訴える方はあまりいないと聞きましたので(知り合いの看護師が言ってました)、余計にルーティンワークだと感じるのかもしれませんね。
また、透析では特殊なスキルを身につける必要がありますので、一人前に動けるようになるまでは、精神的に追い詰められたりしてやりがいを感じている余裕などないといえます。
そういったことから、もしかしたら透析看護師はやりがいを感じにくい分野なのかもしれません。
しかし、スキルや知識を身につけた先にはやりがいを感じることができるでしょうし、一連の流れを「面白い」と思うことができれば、透析分野は魅力的なのではないでしょうか。
おわりに
私は自分で透析勤務を希望したわけではありませんでしたから(異動のようなものです)、辞令を受けた時は頭が真っ白になりましたよ^^;
それくらい、右も左も分からないような分野でしたが、やはり踏ん張っていますと人間慣れてくるものです。
ですから、1か月頑張れたらもう1か月と、短いスパンで考えて少しずつ踏ん張っていけば、気が付いたら結構時間が経っているかもしれません。
ひとまず頑張るだけ頑張ってみて、それでもやりがいを見い出せないのであれば、もしかしたら透析看護師には向いていないかもしれませんね。
悪い意味ではなく、看護師それぞれ合う分野は本当に様々でしょうから、あなたに合う分野をまた探してみるのも1つの手だと思いますよ。
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