こんにちは、お疲れ様です。
今回は、「デイサービス看護師の業務内容や役割は?楽だと思いきや意外な事実が」というテーマについてお話させていただきます。
看護師が働ける分野のなかには、「デイサービス」というところがあります。
一度は聞いたことがあるかと思いますが、デイサービスとは一体どんな場所であり、看護師はどのような役割を持って業務にあたっているのでしょうか?
実際の業務内容も気になりますよね。
今回は、デイサービスにおける看護師の役割と主な業務内容、また実際に働いて発覚した意外な事実についてお伝えしたいと思います。
もくじ
そもそもデイサービスとは?
そもそも「デイサービス」って、どんなところなんでしょうか?
デイサービスとは、ご高齢者や身体に障がいがある方に対して、社会とのつながりやコミュニケーションの場を提供し、ご本人の社会的孤立感の解消や心身機能の維持・向上、またご家族の介護負担の軽減を図るためのサービスです。
介護施設にも障がい者施設にも、デイサービスといった日帰りのサービスを併設している所は多く、特に介護施設ではデイサービスが数多く存在しています。
たしかに、家の中にずっと閉じこもっていますと、お年寄りの場合は筋力の衰えも心配ですし、認知症を助長する要因にもなってしまいますもんね。
障がい者の方も、他者との関りを持つことで良い刺激が生まれ、また心身機能の維持や向上にもつながりますから、やはりデイサービスのような場は大事だと思います。
デイサービス看護師の主な業務内容は?
主な業務内容
デイサービス内での看護師の主な業務内容としましては、
・バイタルチェック、入浴可否の判断
・トイレ介助、誘導
・入浴前後の着脱介助
・入浴介助
・爪切りや髭剃りなど
・医療的処置(褥瘡処置、ストマ、インスリンなど利用者さんによって様々)
・服薬
・食事介助
・おやつ見守り、介助
・お茶出し
・レクリエーション見守り、または一緒に参加
・機能訓練
・状態観察
・手帳や日誌の記入
主にこのようなかんじですが、もちろんこれは事業所によっても多少の違いがあります。
デイサービス看護師の役割とは?
デイサービスには、専属の看護師が勤務しています。
主な業務内容は、上記でも挙げましたがトイレや食事の介助に加えて、高齢者や障がい者の方の体調管理や観察、医療的ケア、怪我や体調不良が起きた時の応急処置などとなっています。
病院のように、病気の治療にあたったり大きな医療行為を行う機会はまずありませんが、高齢者や障がい者の場合、多くの既往歴を抱えている方が多いですので、1人1人の既往歴を把握したうえで慎重に業務にあたる必要があります。
そういったことを踏まえたうえで、高齢者や障がい者の方が快適に過ごせるよう援助することが、デイサービスで働く看護師の役割だといえます。
デイサービスで求められる看護師のスキル
デイサービスでは、規模にもよりますが基本的には看護師1~2名のみで、あとは介護士や理学療法士、作業療法士の方々などとなりますから、万が一急変者が出た時には迅速な対応が必要となります。
日によっては看護師が自分1人という日もありますから、フロア全体を見渡して臨機応変に行動する力も必要となります。
高齢者は比較的急変を起こしやすいですし、障がい者の方も「てんかん発作」を抱えている方がわりといらっしゃいます。
てんかん発作といっても症状は様々ですから、それに応じた対応も必要になってきますね。
老人と障がい者では、業務内容としてはかなり違ってきますが、どちらもいつ何が起こるか分からないという点、また万が一何か起きたときの対応を迅速に行わなければならない、そしてそれが命に関わる場合もあるという点では同じだといえます。
したがって、看護師としての経験やスキルが十分にある人材が求められるといえます。
また、デイサービスはコミュニケーションを取って刺激を図るということも重要な目的ですから、看護師はある程度のコミュニケーション能力も要求されます。
話が弾んだ方が、刺激になりますからね。
⇒看護師のコミュニケーション能力を高めるには?高齢患者と打ち解ける
デイサービス看護師は意外にも楽ではなかった!?
私は現在デイサービスで働いているので、実際に働いてみてヒシヒシと実感しているのですが、デイサービス看護師は一見楽そうに思われるのですが、じつは意外にも神経がすり減ります。
なぜなら、上記でもチラッとお伝えしましたが、基本的に看護師は1~2人勤務であり、1人勤務の方が多いくらいなのが現状です。
なにも問題が起こらなければいいのですが、万が一急変やトラブルが起こったときには、医師も常在していないためすべて自分の判断で処置を行うことになるのです。
高血圧で嘔吐している方、転倒して顎をパックリ切った方、腕をぶつけて皮膚がめくれ血だらけになっている方、発作を起こして意識が混濁または消失した方・・・などなど、もっとあります。
私は実際に、そのような状況を何度か経験しましたが、いずれも生きた心地がしませんでした。
自分の判断が万が一違っており、状態が悪化するようなことになれば、酷い場合ご家族からクレームもあるでしょうし、何よりご本人に辛い思いをさせてしまいます。
そういったことから、私は今まで病棟その他の看護師がたくさんいる場所でしか働いたことがなかったので、看護師がたくさんいて医師が常在している環境を、改めて良い場所にいたんだと痛感しました。
デイサービス看護師のやりがいとは
デイサービスにおける看護師のやりがいとは何なのでしょう。
これは個人的に思うのは、利用しに来られた方が笑顔でイキイキと過ごし、楽しかったと言って帰っていかれる姿を見たときに、お役に立てたんだとやりがいを感じますね。
障がいをお持ちの方は、しゃべれない方もたくさんおられます。
そのような方々でも、表情の端々に喜びや楽しさを感じたり、穏やかな気持ちで過ごしていただけると「あ~、良かったな」と感じるのです。
また、心身機能の向上を目の当たりにしたときも、やりがいを感じるといえます。
おわりに
デイサービス看護師は、難しい医療行為や看護はないかもしれませんが、何か急変やトラブルがあった際には自分が中心となって処置に当たらなければならないこと、しかし同時に多くのやりがいを感じることができる場だと思います。
「超高齢化社会」が訪れると言われている日本では、そういったデイサービスの需要はますます高くなると思われます。
病院のような「治療」ではなく、日常生活での関りに興味のある方は、デイサービス看護師はおすすめですよ。
まずは、それぞれの事業所の情報収集をしっかりと行ってみてくださいね。
応援していただけたら嬉しいですm(__)m
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