こんにちは、お疲れ様です。
今回は、「管理栄養士と看護師の難易度の違いや給料は?働ける場所についても!」というテーマについてお話させていただきます。
チーム医療の職種には様々な種類があるのですが、そのなかに「管理栄養士」がいます。
私は看護師をしておりまして、病院内には必ず管理栄養士さんがいたのですが、詳しい仕事内容までは知らないのが正直なところでした。
私と同じように思っている方もいるでしょうし、将来の道を管理栄養士にしようか看護師にしようか迷っている方もいると思いますので、今回は管理栄養士と看護師それぞれの難易度や給料の違い、仕事内容などについてお伝えしたいと思います。
もくじ
管理栄養士と看護師の資格取得の難易度は?
まず、管理栄養士と看護師の国家試験を受けるためには、「受験資格」を得ることが大前提となります。
管理栄養士の場合
管理栄養士の場合、国家試験を受験するためには、大きく分けて2つの選択肢があります。
一つ目は、4年制の管理栄養士養成校(大学もしくは専門学校)を卒業後に国家試験の受験資格を得るというものです。
そして2つ目は、栄養士養成施設(大学・短大・専門学校など)を卒業したあと、栄養士資格を取得後1~3年の実務経験を積んだのち、国家試験を受験するというものです。
尚、管理栄養士の国家試験の合格率は、毎年約60%程となっております。
実務経験として認められる施設と実務経験年数
実務経験として認められる施設には、以下のものがあります。
1 寄宿舎、学校、病院等で、特定多数人に対して継続的に食事を供給するもの
2 食品の製造、加工、調理または販売を業とするもの
3 学校、専修学校、各種学校、幼保連携型認定こども園など
4 栄養に関する研究所および保健所などの行政機関
5 1~5のほか、栄養に関する知識の普及・指導の業務が行われるもの
また、必要な実務経験年数は以下のようになっています。
・2年制の栄養士養成施設を卒業 → 3年以上の実務
・3年制の栄養士養成施設を卒業 → 2年以上の実務
・4年制の栄養士養成施設を卒業 → 1年以上の実務
看護師の場合
一方看護師は、看護師養成課程を修了(専門学校なら3年間、大学なら4年間)すれば、国家試験を受ける資格を得ることができます。
尚、看護師の国家試験の合格率は、毎年約90%程となっています。
数字だけを見てみますと、管理栄養士の方が難易度が高そうですね。
そもそも管理栄養士とは?
管理栄養士とは、栄養に関する高度な指導や栄養管理を行う職業のことをいいます。
「管理栄養士」は栄養士の上級資格とされ、職場によってその業務内容には大きな差があります。
例えば、病院に入院している患者や高齢者向け施設にいる利用者に対して、専門的な知識を必要とする栄養指導や、集団給食における献立作成や管理業務などを行います。
今後は高齢化社会が進むこともあり、高齢者向けの介護福祉事業所などでの需要がさらに増すとみられます。
栄養士と管理栄養士の違いは?
栄養士は都道府県知事の免許を受けた国家資格、管理栄養士は厚生労働大臣の免許を受けた国家資格になります。
栄養士と管理栄養士の大きな違いは、専門的かつ高度な栄養指導を行えるかどうかです。
栄養士は、栄養学に基づいて栄養バランスが取れた献立の作成や調理方法、健康な食生活のためのアドバイザー的存在です。
対して管理栄養士は、栄養指導のための企画や、療養のために必要な栄養指導を傷病者にしたり、または大規模給食施設の管理業務などを行います。
病院では、栄養指導を行うことで診療報酬を得ていますが、これにはより高度な専門知識を求められるため「管理栄養士が栄養指導を行った場合」という条件が付くのです。
そのほか、保健所や病院によっては管理栄養士の配置が決められていますので、管理栄養士の需要は栄養士より多いといえます。
また管理栄養士の資格を持つことで、栄養士よりも幅広い分野で活躍できる可能性が広がります。
管理栄養士と看護師の給料の違いは?
管理栄養士と看護師の給料の違いは、どれくらいあるのでしょうか?
どちらも初任給は20万円程度ですので、管理栄養士と看護師はさほど変わりはないといえます。
しかし看護師の場合は、この金額に残業代や夜勤手当、休日出勤手当などが付きますので、トータルでいいますと看護師の方が給料が高い傾向にあるようです。
管理栄養士と看護師どちらにも言えることなんですが、働く場所によって給料にはかなりの差が出てきます。
管理栄養士の主な就職先は?
病院
病院で働く管理栄養士の主な仕事に、患者の病状に合わせた病院食の献立作成や調理・栄養指導などがあります。
また病院では、管理栄養士が栄養指導を行わなければ診療報酬を請求することができません。
ですので、給食管理を栄養士が担当し、栄養指導を管理栄養士が担当という形で分担する病院もあるようです。
また、医師や看護師、薬剤師などと上手く連携を図り、患者の回復に向けてサポート的役割も担います。
食品メーカー
食品メーカーでの管理栄養士の主な仕事は、商品の企画や研究開発などです。
ときには、市場調査にも関わるかもしれません。
管理栄養士は栄養面も考慮する必要がありますが、売れるための商品価値を生み出す必要もあるため、その分幅広い知識が要求されるといえます。
介護施設や社会福祉施設
介護施設や社会福祉施設で働く場合は、高齢者や障がい者が飲み込みやすく食べやすいよう、1人1人に合わせた食事形態を考え提供することが仕事になります。
また、単に食べるだけではなく、食を楽しんでもらうための工夫(季節感を取り入れたり、行事食など)も取り入れて提供することも重要になります。
社員食堂や学生食堂
社員食堂や学生食堂で働く場合は、栄養面はもちろんのこと価格面も考慮しながら献立を考えたり食材発注をする必要があります。
また、同じような献立ですと飽きてしまうため、日替わりメニューを取り入れたりするなどの変化も大事ですね。
そういったアイデアを出してメニューを考えるのも、管理栄養士の仕事だといえます。
保育園
保育園で働く管理栄養士は、美味しくて栄養満点な給食の献立を考えることが仕事です。
ほかには、園児達の心と体の発達についての知識や、アレルギーに関しての知識を備えることも重要だといえます。
おわりに
ちなみに看護師が働ける場所というのは、あらゆる科の病院やクリニックをはじめ、介護施設や社会福祉施設、デイサービスなどの通所施設、透析クリニック、健診センター、イベントナース、訪問看護、訪問入浴、サ高住、保育園、企業、救急ダイヤルセンターなどなど。
まだまだあると思いますが、かなりたくさん働く場所がありますので、困ることはないかと思います。
向き不向きもあるかと思いますので、ご自分に合った道を選んでくださいね。
看護師は働く場所によっては、とても体力を要しますし、汚い仕事もあるかもしれません。
その点、管理栄養士は体力仕事や汚物処理などはなさそうですよね。
まずは色々と情報収集をしてみてください。
では、今回はこのへんで。
応援いただけると嬉しいですm(__)m
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