こんにちは、お疲れ様です。
今回は、「看護師の注射は練習(経験)あるのみ!苦手克服に役立った方法3つ!」というテーマについてお話させていただきます。
看護師の仕事は様々な内容があって幅広いんですが、私が資格を取って真っ先に苦手だと感じた仕事は「点滴・採血」でした。
点滴と採血をひとくくりにするのもいけないんですが、とにかく人様の体に針を刺すという行為、自分が嫌になるくらいの下手くそさ。
とくに資格を取って間もない頃は、本当に嫌で嫌でたまりませんでした。
しかし20数年の看護師経験を経て、こんな私でも人並みに点滴や採血を成功させることができるようになりましたよ。
とはいえ、ブランクがあったりしますと点滴が怖かったり苦手だったりしますよね。
そこで今回は、私が実際に苦手克服に役立った方法3つをお教えしたいと思います。
もくじ
【注射の苦手克服に役立った方法とは?】
①師匠の技術を見て覚え、ひたすら実践・経験を積む
点滴が非常に多い病棟に配属されたとき、私はこのままのスキルではここでやっていけないと感じ、まずは点滴がめちゃくちゃ上手だと言われている先輩を師匠と決め、時間があるときに先輩の点滴に同行し、間近で施行技術を見させていただきました。
私はそれまで、技量の無さから教科書通りのやり方で行っていたんですが、先輩は患者さんの血管の状態や体格などによって、針の角度や皮膚の固定の仕方などを変え、素晴らしい神業でどんな血管でも簡単に入れていました。
やはり、百聞は一見に如かず。
目玉が飛び出るかと思うくらいビックリしました。
その先輩は優しい方だったので、こんな私にもウザがらず接してくれ、「こういう血管は、針の先端がどこに到達するかを考えて、少し手前から刺すといいよ」とか「浮腫んでる場合は、皮膚を押さえると血管が分かりやすくなるからね」など、いろいろと教えてくださいました。
教えてもらっては即実行。そしてまた実行。
とにかくトライするのみです。
しかし、やみくもにトライしていても、路頭に迷って全然進歩しない可能性が高いので、師匠を決めてその技術を間近で見て覚え、そのあと実践に移すことがポイントだと思います。
例えば、樹海に迷い込んで「助けて~」ってなっているときに、1人で地図も灯りもなく当てずっぽうに突き進むよりも、出口を知っている人がいて「こっちだよ」と案内してもらえた方が、早く出られますもんね。
そうやって私は、ひたすら実践し経験を積んでいきました。
②患者さんの嫌味は聞き流し、強靭な精神を養う
最初のうちはなかなか上達しないですよね。
しかし慣れというのは恐ろしいもので、いつの頃からか多少の嫌味ではショックを受けなくなりましたし、自分の年齢が上がるにつれて神経も図太くなりますので、たいていは聞き流せるようになりました。
点滴の苦手意識克服には、強靭な精神力も必要になってきます。
もちろん患者さんの訴えには耳を傾けなくてはなりませんが、嫌味に関しては聞き流していいと思いますよ。
いちいち真に受けていたら、こっちの神経が持ちませんからね。
あまりに酷いことを言う方がいたら、思い切って交代してもらうのも手だと思いますよ。
ショックを受けすぎるとトラウマになってしまい、余計恐怖心や苦手意識が大きくなってしまいますからね。
気持ちを切り替えて、違う患者さんで再度トライ。でいいと私は思います。
③余計なプライドは捨て去る
年齢がそれなりに上になってきますと、やはり多少のプライドがあるかと思います。
若い子に教えてもらうのはシャクかもしれませんし、ましてやお願いするなんて・・・!と思うこともあるかもしれません。
しかし、この際余計なプライドは捨てて、若い子にも頭を下げてお願いしましょう。
若い子のなかにも、ビックリするくらい点滴が上手な看護師もいますから、余計なプライドは捨てて、吸収できるものはしちゃいましょう。
その方が近道です。
【現実から逃げないことも、ときには大事】
看護学校の頃に、採血や点滴の練習ってありましたよね。
私が通っていた学校では生徒同士で練習したんですが、あなたの学校はどうでしたか?
どちらにせよ、看護学校のときに練習で刺した血管は「若くて健康な人の血管」がほとんどだったと思います。
つまり、血管はゴムのように弾力があり、太さもそこそこあり、刺しても漏れにくい丈夫な血管だったはず。
そんな血管を、数回刺して練習しただけの看護師が、いざ臨床の場に立ったときに成功できるはずもなく・・。
高齢者の血管は、細くてもろくて、弾力もなくペチャペチャです。
また、血管にばかり目が行きがちですが、皮膚もシワシワだったり伸びていたりするので、しっかり固定していないと刺した瞬間にずれる場合があります。
そのほかにも、脱水の患者さんや全身浮腫の患者さん。
嫌味や暴言を吐いてくる患者さん。
色んな状況が待ち構えています。
刺しても刺しても失敗ばかり。患者さんには怒られ、先輩には呆れられ・・。
あの頃は本当に辛かったです。
逃げたくもなりました。あ、実際ちょっと逃げてましたけど^^;
でもあるとき気づいたんですよね。上手くなるための方法があるって。
少なくとも、現実から逃げているうちは上達はしないということを悟ったんです。
【おわりに】
やはり上達への近道は、師匠を見つけて技術を間近で見させてもらい、あとはひたすら実践あるのみ。
だと思います。
透析室にいたころもそうでしたが、難しいシャントにいとも簡単に入れてしまう工学技士さんの華麗なテクニックは、実際見させていただいてとても参考になりました。
透析で思い出しましたが、透析室という特殊な環境で働くことで、針を刺す恐怖心が薄れる場合もあるかもしれません^^;
⇒看護師注射するのが怖い苦手!私が克服した究極の体験とは!?
本当は怖いし逃げたいですけどね。
上達しないままでいいというなら、点滴がない職場に転職しちゃえばいいと思いますよ。
それはそれで1つの選択肢として、全然悪いことではないと思います。
しかし、もしも上達したいと思うのなら、ほんの少しだけ勇気を出してトライしてみてください。
プライドなんて必要ありませんよ。むしろない方がラクです。
あなたの看護師生活がより充実したものになりますように。
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